昨日、映画「鬼滅の刃 無限列車編」を映画館で見てきた。
熱が冷めない内に備忘録として今思うことを綴っておこうと思う。
この記事は映画「鬼滅の刃 無限列車編」のネタバレになります。ネタバレ嫌な方は回れ右!
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【もくじ】
鬼滅の刃 無限列車編のざっくりとしたあらすじ
- 無限列車での任務を任された3人が煉獄さんと合流。
- 鬼の地を染み込ませたきっぷを車掌さんが切った瞬間に睡眠の血鬼術にかかる。
- 幸せな夢を見てた炭治郎だったが違和感を感じる。現実世界で禰豆子が騒いだおかげで夢に気づき夢内で自害して目覚める
- 鬼「魘夢(エンム)」に何度も睡眠させられながら全員を起こすことに成功。伊之助と2人で魘夢を倒す炭治郎。
- 列車脱線も煉獄さんが技を出して一人も死者を出さなかった。
- 瀕死の炭治郎に寄り添う煉獄さんの元に上弦の月「猗窩座(アカザ)」が現れる。
- 激闘の末、煉獄さんが死亡。太陽の光を浴びる直前でアカザは逃げた。
詳細あらすじと映画の各シーンで僕が思ったこと
プロローグ
産屋敷輝哉がこれまで鬼に殺された鬼殺隊のお墓を歩くシーンから始まります。
大量の墓。沢山の人が鬼に殺された来たんですね。。
ズッコケ三人組が初めて柱と一緒の任務に。
TV版の最終話で「煉獄杏寿郎と合流せよ!」と無限列車の任務を任された炭治郎、善逸、伊之助。
その続きから始まります。
煉獄さんと合流シーンでは
うまいっ!!うまいっ!!うまいっ!!
弁当を大声で感動しながら食べる煉獄さん。
ヒノカミカグラについて相談
一息ついたところで炭治郎が
炭治郎「この前戦った時に自然とヒノカミカグラが出てきたのです。炎柱の煉獄さんなら何かご存知ですか?」
煉獄さん「うむ!知らない!話は以上だ!」
炭治郎「えーー!煉獄さんどこみてるんですか!?」
このシーンは笑っちゃいました。
裏表のない性格良いですね。
血鬼術にハマってしまう
車掌さんがやってくるシーン。
周りの客が全員眠ってるのが怪しい。
そして4人のきっぷを切った瞬間に場面が暗転。
明るくなったシーンではさっきまで寝てた客が全員起きてる。
如何にも雑魚風な鬼を倒して一見落着かと思いきや。
夢の中で家族に会う炭治郎
ここからそれぞれの夢のシーンが展開されます。
- 煉獄さんは昔の父と弟。
- 善逸は禰豆子ちゃんと戯れる。
- 伊之助は自分がリーダーで他3人を手下に冒険する。
そして炭治郎は夢にも願った家族との再会。というか鬼に襲われなかった世界線の夢を見ています。
現実世界で子どもたちが縄をつなぐ
夢を見てる最中の4人に子どもたちが縄をつないできます。
子どもたちは魘夢から司令を受けています。
魘夢「夢の世界に入り込み、無意識の領域にある精神の核を壊せ」
核を壊すことで例え柱であっても廃人と化してしまう恐ろしい術。
任務全うで子どもたちは魘夢から良い夢を見せてもらうことを報酬としています。
しかし一筋縄では行かないのが柱もとい鬼殺隊です。
煉獄さん無意識下で防御
夢の中で弟と鍛錬を続ける煉獄さんを横目に少女が煉獄さんの無意識領域に侵入。
そして核を発見、壊そうとした瞬間、
ぐぎっ!
現実世界で煉獄さんが寝ながらも無意識で少女のクビを掴みました。
夢の違和感に気づく炭治郎と映画初登場の禰豆子
そうして元の日常(夢です)を送る炭治郎に現実での習慣がちょろちょろっと出てきます。
- 禰豆子が昼間に山菜採りに行ってることに違和感を覚える。
- 薪を背負う時に禰豆子と間違える。
- 禰豆子の箱の幻を見る
炭治郎は違和感を感じます。
水に映るもうひとりの炭治郎が「これは夢だ!目覚めろ!」と呼びかけますが再び夢に引き込まれます。
そして現実世界では禰豆子が箱から登場。
起きない炭治郎に頭付きを食らわすも起きない。
デコから血が出る禰豆子が血鬼術「爆血」を発動w
夢の中の炭治郎が燃えて完全に夢だと気づきました。
そして、どうしたら目覚めるかを考え日輪刀で首を切って夢で自害。
現実世界で目覚めます。魘夢と眠らされながら決闘。
ここで好きなシーン。
魘夢が見せた夢で死んでしまった家族が炭治郎を責めるシーンがありました。
そう思った瞬間、
炭治郎「俺の家族は絶対にこんなことは言わない!俺の家族を侮辱するなぁあああああ!!!」
ここで魘夢のクビを切断することに成功します。
しかし、すでに魘夢は列車と一体化。さっきのは仮の姿だったのです。
煉獄さんの的確なアドバイス
一気に鬼に侵食されていく車内。
切っても切ってもきりがないことを把握する。
全車両を守るのは不可能と困り果てる炭治郎。
後方車両で無意識に起きた善逸や煉獄さんのような音がするが把握しきれない。
煉獄さんが一気に技をかけて炭治郎のところへやってきた。
煉獄さん「こっちが5両。禰豆子と善逸で3両を抑えるから伊之助と炭治郎で首を切ってこい。必ずどこかに首はある。」
と明確な指示をして去っていきました。
現実世界での自害を止めた伊之助
先頭車両に首があることを突き止めた伊之助。
石炭の真下に首の骨がありました。生々しかった。
しかし首の骨を断ち切るには伊之助と2人技でやるしかありません。
再び魘夢の血鬼術が炸裂。あまりに目の数が多く、夢の中で自害して目を覚ましてもどれかの目と必ず合ってしまいすぐ術にかかってしまう炭治郎。
夢と現実の区別がつかなくなった炭治郎が現実で自害しようとします。
そこを伊之助が止めた!
伊之助「下らないことで死ぬんじゃねぇ!!!」
傷を追いながらも魘夢を撃破
石炭屋から腹を刺されるも見事に魘夢を倒した二人。
コントロールを失った車両は脱線してしまいます。
魘夢の死はあっけなかった。
瀕死の炭治郎に煉獄さんが立ち寄り、呼吸法を伝授。止血に成功。
上弦の月 猗窩座(アカザ)登場。
ここで終わらなかった無限列車編。
二人のもとに上弦の月「猗窩座(読み方:アカザ)」が現れました。
猗窩座「煉獄杏寿郎、鬼になれ」
と誘惑します。
煉獄さん「初対面だが俺はお前が嫌いだ。鬼にはならない。」
と拒否。
猗窩座「鬼にならないならお前はここで死ぬ」
二人は死闘を始める。
だがしかし、傷を負っても秒で回復する猗窩座。対してボロボロになっていく煉獄さん。
何度も「鬼になれ」「鬼にはならない」の掛け合いがあります。
煉獄さんの主張は最初から一貫しています。
煉獄さん最終奥義。
ぼろぼろになって血を吐いた煉獄さん。
そして、炎の呼吸。最終奥義。
猗窩座も負けじと技を繰り出します。
結果、猗窩座は煉獄の腹を貫くのでした。
そして、亡き母を思い出す煉獄さん。死ぬ直前の母からの教えでした。
- 「弱き人を助けることは強く生まれた者の責務です」
- 「強く生まれた人は弱い人を助ける為に」
- 「能力は私腹を肥やす為に使ってはいけない」
母から抱きしめられた幼き煉獄さんは泣いていました。
最期の力を振り絞り猗窩座の首を切る。あまりの力に猗窩座は動けません。
夜明けが近づいてきて焦る猗窩座。貫通した腕を抜こうとも煉獄さんに力を入れられてびくともしませんでした。
炭治郎「煉獄さんを助けるんだあああああああ!」
伊之助と共に加勢に入ろうとした瞬間、猗窩座は自ら腕を切断して退散。
後ろから日輪刀を投げて的中。
炭治郎「お前は卑怯だ!お前の負けだ!煉獄さんの勝ちだ!」
猗窩座はブチギレますが太陽には勝てません。あえなく退散。
煉獄さんの最期
煉獄さん「竈門少年、こっちへおいで。竈門少年が死んでしまっては私の負けになってしまう。」
と優しく声をかける。
炭治郎「死んでしまいます!話さないでください!」
煉獄さん「もうすぐ私は死ぬ。すべてを伝えておく。」
そう言って炭治郎にヒノカミカグラの手がかりを教える。
最期の瞬間、煉獄さんは母の姿を見つけます。
煉獄さん「私は、ちゃんとやれましたか?」
煉獄母「よくがんばったね。」
母に笑顔で認めてもらえた煉獄さんは笑顔で事切れてしまいました。
鬼殺隊で大泣きし、涙目のカラスが煉獄さんの死を伝えに言ってそこでエンドロールでした。
エンドロール
エンドロールではLisa/炎が流れる。
黒かった背景に煉獄さん、煉獄母が映し出されていっただけで歌詞と合わさって涙が出てきてしまいました。
最期のサビでは黒い背景に煉獄の炎がメラメラと映し出されて終わりました。
後日談は特にありませんでした。
感想「無限列車編は煉獄さんを好きになる話」
TV版では義勇&しのぶ以外登場自体少なく、印象がなかったのです。
しかし、無限列車編で煉獄さんの生い立ちや性格、力強さを知ることになり序盤から一気に大好きになりました。
でも、好きになった瞬間、煉獄さんは亡き人になってしまった。
気持ちのやり場がなく、心にわだかまりが残ってしまいました。
でも、炭治郎は煉獄さんの想いや意思しっかりと受け継いだはず!
また、自分は漫画で無限列車編を見ていたのですが動く絵としては見てなかったので純粋に楽しむことができました。
新規には厳しい
話が新規の人置いてけぼりの内容でした。
もうちょっと序盤に登場人物の紹介をしても良かったんじゃないかなと思います。
伊之助の能力とか絶対TV版見ていないとわかりません。
この後の話はどうするの?映画?テレビ?
気になるのがこの先の話。
すでに漫画では完結を迎えていますが。。
TVアニメ、映画どっちでやるんだろう。。
無限列車の漫画版は何巻で見れる?
ちなみに無限列車の漫画版は7巻、8巻で見れます。
以下にリンクを張っておきます。
「Lisa/炎」の歌詞を考察
最後にLisa/炎の歌詞を考察していきたいと思います。
この歌詞は「煉獄杏寿郎のことを歌ったもの」と公式見解が出されています。
また、驚きなのが歌手のLiSaさんも作詞していることでした。
LiSaさん本人も鬼滅の刃のメディア展開を語る上ではなくてはならない存在。
より歌詞に深みが出ます。
必然的に無限列車編に関係しているので読み解いていきましょう。
さよなら ありがとう 声の限り
悲しみよりもっと大事なこと
去りゆく背中に伝えたくて
ぬくもりと痛みに間に合うように
「炎/歌手:LiSa 作詞:梶浦由記・LiSa 作曲:梶浦由記」より引用
「さよなら ありがとう=炭治郎→煉獄さんに対する想い」もしくはお互いの気持ち。
「悲しみ=煉獄さんとの別れ」
短い間だったけど炭治郎が煉獄さんから受け継いだものは大きかったはず。
煉獄さんの最期を悲しむよりもっと大切なことは煉獄さんとのちゃんとしたお別れ、そしてお礼の気持を伝えること。
煉獄さんの息がある内に伝えておきたいという炭治郎の気持ち。
このまま続くと思っていた
僕らの明日を描いていた
呼び合っていた光がまだ
胸の奥に熱いのに
「炎/歌手:LiSa 作詞:梶浦由記・LiSa 作曲:梶浦由記」より引用
これからも煉獄さんと一緒に任務を続けること、絆を深めていく気満々でいた炭治郎。
そしてこれからも鍛錬を続けていつか鬼舞辻無惨を倒し平和な世界が訪れることを望んでいた煉獄さん。
二人の気持ちを歌っている部分。
永遠に続くと思ってた毎日はそうではなかった。といった感じでしょうか。
僕たちは燃え盛る旅の途中で出会い
手を取りそして離した 未来のために
夢が一つ叶うたび 僕は君を想うだろう
強くなりたいと願い 泣いた 決意を餞に
「炎/歌手:LiSa 作詞:梶浦由記・LiSa 作曲:梶浦由記」より引用
「燃え盛る旅の途中で出会い
手を取りそして離した 未来のために」=無限列車での一緒の任務で意思を交わした二人。しかし煉獄さんは去ってしまった。
「夢が一つ叶うたび 僕は君を想うだろう」=これから先、任務を遂行する度に炭治郎は「こんなにも強かったらあのとき煉獄さんを助けられたはず。」と煉獄さんを思い出すだろう。
懐かしい思いに囚われたり
残酷な世界に泣き叫んで
大人になるほど増えて行く
もう何一つだって失いたくない
「炎/歌手:LiSa 作詞:梶浦由記・LiSa 作曲:梶浦由記」より引用
自分が成長すればするほど「なんであのとき家族を守れなかったのか」「沢山の人が死んでいく」という想いや後悔が増えていく。
自分が弱いことで何も失いたくない。
悲しみに飲まれ落ちてしまえば
痛みを感じなくなるけれど
君の言葉 君の願い
僕は守りぬくと誓ったんだ
「炎/歌手:LiSa 作詞:梶浦由記・LiSa 作曲:梶浦由記」より引用
煉獄さんが死んでしまった悲しみに悔やむだけで何もしなければ鬼と戦うこともない。自分が傷つくこともない。
しかし煉獄さんからは「強いものが弱いものを守る。」という使命を受け継いだ。
それは守り抜く。いつまでも泣いてなんかいられない。
音を立てて崩れ落ちて行く
一つだけの
かけがえのない世界
「炎/歌手:LiSa 作詞:梶浦由記・LiSa 作曲:梶浦由記」より引用
TV版1話の炭治郎が家族と平和に暮らしてた日常から鬼に襲われたあの日。
そこから今に続く世界を示してる。
手を伸ばし抱き止めた激しい光の束
輝いて消えてった 未来のために
託された幸せと 約束を超えて行く
振り返らずに進むから
前だけ向いて叫ぶから
心に炎を灯して
遠い未来まで……
「炎/歌手:LiSa 作詞:梶浦由記・LiSa 作曲:梶浦由記」より引用
曲のラストの歌詞です。
激しい光の束=煉獄さんの炎、もしくは煉獄さんの持つ強い意思のことでしょうか。
煉獄さんの強い炎を炭治郎は意思として受け取り心にその炎を灯す。
そして鬼のいない幸せな世界=鬼舞辻無惨を倒すことをより明確に目指すことを誓った炭治郎。
煉獄さんとお別れしてしまい悲しみにくれるも前に進むしか無い。
炭治郎の目線で描かれた煉獄さんへの気持ちを歌った歌詞だと僕は感じました。