公式の陸上無線日程はこちら。
第1級陸上無線、第2級陸上無線の試験に独学で絶対に合格する方法を伝授したいと思います。
まずは陸上無線技術士の説明から始めたいと思います。
【もくじ】
まずは結論!
最初に結論を言っておくと以下の通り!
ポイント
- 1級と2級は難易度は殆ど変わらん!
- 公式の過去問題集(Amazonリンク)を買う。
- 過去問題集を解きまくる。
- スマホを家に置いてカフェや図書館で勉強しなさい!
以上!
おすすめは公式が出している過去問題集。
陸上無線技術士とは
陸上無線技術士とは国家資格で、日本無線協会が年に2度(1月、7月)開催する試験にて合格した人に与えられる資格になります。
無線通信を扱う設備の技術操作をするために必要な国家資格となり特にテレビ局などでは必須になる資格です。
1級と2級の違い
資格上、1級と2級に分かれており以下のような違いがあります。
簡単に言うと、2級は扱える周波数と空中線電力に制限があるけど、1級はそんなの関係なく全て扱えるよって感じです!
Wikipediaより参照
種別 操作範囲 一陸技 二陸技
持ってたら就職(転職)に有利?
かなり職がピンポイントに絞られる資格になると思います。
テレビ局などに就職(転職)される場合は非常に重宝されるため有利です。
また、無線を扱う製品の試験・評価業務においても重宝されるため大変有利です。
でも、それ以外の仕事に就きたいと思っている人にとっては全く役に立たないため不利であると言えます。
仕事に全く関係ない資格はいくら難易度が高くても意味がありませんので注意しましょう。
ちなみに僕はこの1級陸上無線技術士が転職でとても役に立ちました。そのエピソードはこちらで語っています。
持ってたら資格手当はつく?
この資格を取得するのはかなりの勉強が必要となるため資格手当がつく可能性は高いと思います。
ただ、会社によるとしか言いようがありません。
自分が前にいた会社では特に重要視されてなかった資格だっため合格祝い金(6万円)もらっただけでした。
本当は資格手当が出るくらいしてもいいんじゃないかと思ったんですけどね!(プンスコ)
陸上無線技術士の資格試験
試験は平日の2日間
試験は2日間ぶっ通しで行われる試験のためかなり体力勝負ともなります。
また、どの日程でも平日開催になってしまうので学生の方は学校を休むしかありません。
会社員の方は有給休暇を使うしかありません。
会社によっては出勤扱いにしてくれるかも?自分の会社では有給休暇扱いでした。
試験科目と日程
試験科目は全部で4教科あります。
2日間の日程は以下の通りになります。
1日目
- 無線工学の基礎(午前)
- 法規(午後)
2日目
- 無線工学A(午前)
- 無線工学B(午後)
今年度(2018年度の試験日程は?)
今年度の試験日程は以下の通りです。
日本無線協会のPDF(直リンク)より引用しております。
出題範囲
出題範囲は、以下の通りです。
Wikipediaより引用
試験科目 詳細 無線工学の基礎 電気物理 電気回路 半導体及び電子菅 電子回路 電磁気学 法規 電波法 無線工学A 無線設備の理論及び構造 無線設備のための測定機器の理論及び構造 無線設備及び測定機器の保守及び運用 無線工学B 空中線系及び電波伝搬(以下「空中線系等」という。)の理論、構造及び機能 空中線系等のための測定機器の理論、構造及び機能 空中線系及び空中線系等のための測定機器の保守及び運用
ここらへんの科目、自分は大嫌いでした笑
解答方式
解答方式はマークシート方式。
問題文が書かれており、問題に対する解答群が用意されているためそこから解答を選ぶ形。
記述方式だったらさすがに受けたくないですね!
でも、昔は記述方式だったとのことです。それで合格した人しゅごい。
試験難易度(★★★★★)
試験は全部で4教科もあるので、その分覚えることが多くとても大変です。
ということで難易度はかなり高いと言えます。
今まで受けてきた資格試験の中では一番難しかったと自分としては言えます。
1級と2級の難易度は変わらない!
1級と2級の難易度は変わらないと言えます。
自分はまず2級を先に取得しました。
そのまま流れで1級も取得したのですが覚える内容はほぼ変わらず。
というか全く同じじゃん!って思える程度でした。
じゃぁ何が違うの?
出題範囲は1級と2級で変わりません。
変わるのは問われる内容です。
例えば空欄埋め問題。
2級では選択肢が組み合わせなので絞り込みができました。
でも、1級だと全て語句群の中から選ぶ形で絞り込みができません。
つまり、より詳細な内容を問われることになります。
2級受けるくらいなら1級受ける!
- 1級と2級で出題範囲が同じ。
- 聞かれる内容が詳細なことか簡単なことかの違い。
だったら間違いなく1級を受けて合格を目指した方がコスパが良いです。
2級取得したら1級も取得したくなっちゃうのでまた覚え直さないといけないし、試験代もかかります。
自分の体験からもそう言えます。
試験の申し込み方法
試験の申し込み方法ですがインターネットを使った電子申請をおすすめします。
申込書を取り寄せるのもありですが時間かかるし送料かかります。
さらにクレジットカードがあると振り込みの手間が省けるので尚よろしい!
(↑コメントでの指摘と過去の申込みのメールを確認したら、支払いは振込みでした。大変失礼いたしました。)
受験料の支払いは申請後にメールでゆうちょの口座情報が送られてくるので振り込みましょう!
インターネットでの受験申し込み期間
インターネットでの受験申し込み期間は以下の通りになります。
- 7月期受験・・・5月1日〜20日まで
- 1月期受験・・・11月1日〜20日まで
筆者の受験記録
- 2011年(平成23年)1月 第2級陸上無線 不合格
- 2011年(平成23年)7月 第2級陸上無線 不合格
- 2012年(平成24年)1月 第2級陸上無線 不合格
- 2014年(平成26年)1月 第2級陸上無線 2科目(無線工学の基礎・法規) 科目合格
- 2014年(平成26年)7月 第2級陸上無線 残り2科目(無線工学A/B) 科目合格
- 2014年(平成26年)8月 第2級陸上無線 資格取得
- 2015年(平成27年)1月 第1級陸上無線 2科目(無線工学の基礎・法規) 科目合格
- 2015年(平成27年)7月 第1級陸上無線 残り2科目(無線工学A/B) 科目合格
- 2015年(平成27年)8月 第1級陸上無線 資格取得
絶対受かる陸上無線の独学勉強方法
ここからは肝心の絶対合格できる勉強方法について開設していきたいと思います。
是非コレを見てみんなも合格してね!
でも!簡単に合格できるなんて思ってはいけません。
絶対条件として次のことを肝に銘じておいてください。
絶対条件
- 絶対合格してやるという意思を持っているorこれからやる気を出そうと思っていること。
- 3,000円+αのお金を出せる人(絶対必須な過去問集があるため)。必要投資を出せるかどうか。
B5ノートを準備
B5の白紙ノートを準備してください。ルーズリーフでも可能です。
基本、殴り書きするので!
過去問題集を購入
これで絶対必須の問題集を購入しましょう。
むしろこれがないと話になりません。
数ある過去問集の中でなぜこれを選ぶ?
確かに、「第一級陸上無線 過去問」で検索すれば他にもたくさんの過去問題集がヒットします。
なぜこれを選んだのかを解説したいと思います。
- 過去5年分(合計10試験分)の過去問題集が納められている。他は多くても過去四年分(合計8試験分)。
- 解説が細かい。(法規は除く)
- 出題状況の表がある。
- ネット上での評判がすこぶる良かった。
自分もこの過去問題を手に入れてから合格しました!
過去問を解きまくる
過去問題集を手に入れてまず行うのはただ一つ。
過去問を解いて、解いて、解きまくる!!
ただこれだけなんですね。
でもそれじゃ解説になっていないので初めて行きたいと思います。
なぜ過去問解きまくるだけでいいの??
試験問題は全て過去問が約95%を占めています。
残りの5%は新問題。
過去問題は数字を変えているだけで基本形態は過去問題と同じです。
ぶっちゃけ、過去問題を完璧にこなせば95点は取れる計算になります。
単に資格を取るだけであれば本当に過去問題を完璧に解くことが大事になります。
でも、この過去問題の勉強が半端なく大変でした。
私がやった勉強
私は試験が始める二ヶ月前から勉強を初めておりました。
自分は二科目ずつ受けて2回の試験で合格するいくつもりでした。
そのため一科目あたり一ヶ月の時間を割り当てることにしてました。
一発で全科目合格しようと思ったら4ヶ月必要になります。
でも、法規に関しては1週間程度で良いと思います。
step
0過去問を購入する
まずは過去問を手に入れなければはじまりません。
数ある過去問集の中でなぜこれを選ぶのかは、上で語った通りです。
step
11科目に集中する
とりあえず1科目に絞って過去問を解いていきましょう。
他の科目をやっていても気が散るだけです。
step
2過去問を見てもさっぱり理解できない。わからない。
いざ、過去問題を解き始めようとするもまず最初は絶望するでしょう。
なぜなら全く解ける気がしないから。
問題を見てもまず問題が何を言っているかわからないので答えようがない状態。
でもそれが普通。自分だってそうでした。
step
3解説を見ながら無理やり解きまくる
まずは解説を見ながら一問ずつ過去問を解いていきましょう。
正直、解説を見てもちんぷんかんぷんなのですが無理やり納得して解いていくしかありません。
1問解くのに4~5時間かかるとかザラです。覚えながらやるからです。
どうしても納得したい方は参考書を手元に解けば理解できます。
自分が購入して使いまくった参考書はこちらです。
step
4白紙の紙orルーズリーフで暗記
過去問をやっていたらわかると思いますが、公式を覚えるのは必須になります。
なので、私は白紙の紙やルーズリーフの紙を用いて過去問が解説無しで解けるまでひたすら公式を書きなぐったり、回答を書きなぐって暗記していきました。
step
5また最初の過去問に戻って解く
過去問が1試験分進むごとに過去問題集の最初のページに戻ってまた解いてください。
例えば平成28年7月を解いて、平成28年1月を解き終わったらまた平成28年7月の過去問に戻って解く。
平成28年7月、平成28年1月、平成27年7月を解いたらまた平成28年7月から解く。
という勉強法です。
短いスパンで反復して過去問を解くことで体で覚えていきます。
step
7間違えた問題を集中して暗記
一度、暗記したはずの計算方法や公式は忘れることもあります。
忘れて間違えた場合は無視せずその場でまた白紙に書きなぐって覚え直しましょう。
step
8過去5回分から希望が見え始める
必死になりながら1週間くらいかけて過去5回分くらい解いてくるとなんとなく、
という問題がちら~、ほら~と出てきます。(マジです)。その感覚が出てきたら後少しなのです。
step
9過去8回分やったらほぼ全網羅
過去8回分あたりまでやればその問題の殆どが過去問で見かけた問題に間違いなくなります。
解き方は全く同じで数値が変わっているだけなので簡単やん!って感じです!
step
10過去10回分でマスター
過去10回分まで地道に勉強していけば合格ラインは必ず取れます!!
そのために遠回りせずに勉強することが大事です。
step
11改めて過去問を繰り返し解く
あとは試験まで期間がある限り体に計算方法や公式を定着させるために過去問題を繰り返し解くようにしてください。
忘れることを防止しましょう。
法規の勉強方法
法規の勉強方法は同じで過去問題集を解きまくることで覚えます。
計算問題がなく、問われる内容も変わらないため法規の勉強には1週間程度を割けば十分合格できます。
私は2日で暗記できました!
役に立つ参考書
いくら過去問だけ買っても解説をみてもちんぷんかんぷんだと思います。
そんな時は参考書を見てなんとか答えにたどり着きました。
使っていた参考書を紹介します。
簡単ではなくかつ難しい内容だったのですんなりと頭に入ってきました。
過去問の解説が難しいので参考書はこの程度がちょうどよいと思いました。
シリーズ物なので4科目分購入しようとしましたが、法規は過去問だけで十分なので法規以外を買えばよいでしょう。
陸上無線に合格するためのモチベーション上げる方法
勉強方法を解説したのですがこれをやるにはかなりのモチベーションが必要と私は考えます。
また、誘惑が多いです。
スマホやパソコンを持ってたら手がついつい伸びてサボってしまいます。
なので私なりのモチベーションの上げ方を教えたいと思います。
Twitterで陸上無線で検索する
Twitterで「陸上無線」で検索すると同じように勉強している人を見つけることができます。
私は話しかけこそしなかったのですが、同じように陸上無線という超難関の資格に挑戦してる人は私だけじゃないんだって思えてがんばろうと思うことができました。
2chの資格カテゴリーを検索する
2chの資格カテゴリーで陸上無線のスレッドがありました。
そこを覗いて勉強している人同士が話してるのを見てモチベーションアップしていました。
試験が終わった後はみんなで自己採点を出し合っていてなかなか面白いですよ。
試験前になると活発になります。
ネットを完全断絶して勉強する
これが私が一番効果があったやり方。
スマホを自宅においたままカフェやファミレスで勉強。
「ネットを完全断絶して勉強する」戦法です。
LINEやスマホゲーム、ネットの記事とか見ていても一切勉強は覚えることができません。
それならいっその事ネットが使えない環境に行ってしまおう!ということです。
これは効果大でカフェやファミレスに行くと結構試験勉強している人がいるんですよね。
なので自分も自然と勉強に熱が入り21時~1時とか平気で4,5時間勉強することができました。
フリードリンクのあるところだとなおよろしいです。
でも、混んでいる時に行くのはお店に迷惑になるのでやめましょう。
勉強方法まとめ
過去問題集を買う
過去問題集を解きまくる(反復して)
ネットの断絶された環境で試験勉強
陸上無線技術士の合格発表はいつ?一ヶ月後です、
合格発表は試験から約一ヶ月後になります。
受験番号があればWeb上で確認することができます。
また、合格通知のはがきも数日遅れで郵送されます。
気長に待ちましょう。
第一級陸上無線技術士,合格しました。やた。やった……。やったー! そこ! 「やっとかよ」とか言わない! やったー! pic.twitter.com/0cRAdwJVk0
— paina (9.01 歳) (@paina) August 4, 2018
國考(第一級陸上無線技術士 日本無線電最高峰的國家駕執)結果-我考上4題目中2題目(法規 無線工學基礎)我繼續努力明年一定要考上還有2題目!
一陸技結果ハガキ届きました。お陰様で4教科中二教科合格。来年残り二教科を頑張り最終合格目指します。#第一級陸上無線技術士 #一陸技 #文系出身 pic.twitter.com/L9vPYGUOJy
— 和田健一郎(白井市議)JI1MSG (@KenWada) August 7, 2018
まとめ
ということで今回は第1級2級陸上無線技術士に合格する方法についてまとめさせていただきました!
自分が当時勉強してた時に過去問のサイトや語呂合わせのサイトはありました。
でも、合格記録まとめのようなちゃんとまとめたサイトってあまり見かけないなと思って今回記事にまとめてみました。
↓絶対必要な過去問題集↓